STAFFブログ

絵本に関するクラウドファンディング事例まとめ

クラウドファンディングで絵本の制作資金を調達した西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」が大ヒットしています。先日ネット上に無料公開されたのでご覧になられた方も多いのではないでしょうか?

大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)

「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」

海外でも絵本のクラウドファンディングはたくさん行われており、米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」だけでも5700件以上のプロジェクトが実施されています。そこで今回は「Kickstarter」から、最も支援を集めたプロジェクトTOP10をご紹介したいと思います。

No.1 – Good Night Stories for Rebel Girls

good-night-stories-for-rebel-girls

プロジェクトページ:Good Night Stories for Rebel Girls
目標金額:40,000ドル
支援総額:675,614ドル(1,689%達成)
支援者数:13,454人

「Good Night Stories for Rebel Girls」は、過去から現在に至るまでの輝ける女性100人のストーリーについて書かれた、子供たちのお休みタイムに読み聞かせるための絵本です。世界中の100人の女性クリエイターによってイラストが描かれています。100話全てがショートストーリーとして1ページごとに収められており、それぞれのストーリーには女性クリエイターによって描かれた主人公の肖像画が挿絵として使われています。輝ける女性達のインスピレーション溢れる物語を楽しめるだけでなく、女性クリエイター達のイラスト集としても楽しめる贅沢な絵本となっています。

good-night-stories-for-rebel-girls-1

リターンには、

  • 絵本(製本版)+ブックカバー
  • Kickstarter限定版の絵本(製本版)
  • 肖像画2枚+額縁
  • 女性クリエイターに面会
  • 学校用のスクールキット(絵本10冊など)
  • 子供たちのためのワークショップ開催

などが用意されています。

No.2 – Augie and the Green Knight

augie-and-the-green-knight

プロジェクトページ:Augie and the Green Knight
目標金額:30,000ドル
支援総額:384,410ドル(1,281%達成)
支援者数:9,044人

「Augie and the Green Knight」は、女の子が主人公の冒険ストーリーです。1300年代後半にイングランドで書かれた「ガウェイン卿と緑の騎士」という物語を題材としており、生物学や数学が得意な主人公の女の子がいろいろな知識を使いながら、勇猛な騎士の命を救うという内容になっています。絵本の挿絵は、フランスの漫画家ジル・ルーセル氏(ペンネーム:ブーレー)が水彩画で描き下ろしたものになっています。女の子が主人公の冒険ストーリーが作りたいという作者の想いが詰まった作品となっています。

augie-and-the-green-knight-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • Kickstarter限定版の絵本(製本版)
  • 絵本に使用されているイラスト画
  • 漫画家のサイン
  • ブックカバー
  • 物語の中に登場するブランケット

などが用意されています。

No.3 – Hello Ruby

hello-ruby

プロジェクトページ:Hello Ruby
目標金額:10,000ドル
支援総額:380,747ドル(3,807%達成)
支援者数:9,258人

「Hello Ruby」は、ストーリーを通して子供にプログラミングの基礎を教えるための絵本です。主人公の小さな女の子が賢いペンギンと様々な問題を解決していくストーリーとなっています。ストーリにはコンピューターの0と1の世界が随所に登場し、4歳~7歳の子供が絵本を読みながらプログラミングの基礎を自然に学ぶことができる内容となっています。作者の女性の方はプログラミング講座のコミュニティを運営し、さらには女性にプログラムを教える団体も設立しており、プログラミング教育の重要性を知っているからこそ実現した絵本と言えます。

hello-ruby-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • 絵本(製本版)
  • 絵本に登場するキャラクターのスケッチ
  • 手書きのキャラクター設定画
  • Skypeで作者とチャット
  • 作者と一緒に物語に出てくる場所を巡るツアー

などが用意されています。

No.4 – Science Wide Open

science-wide-open

プロジェクトページ:Science Wide Open
目標金額:6,000ドル
支援総額:136,520ドル(2,275%達成)
支援者数:3,103人

「Science Wide Open」は、女性科学者の実話をもとにしたストーリーで、子供たちが生物学や化学、物理学に興味を持ってもらえるようにと作られた絵本です。この絵本は化学編、生物学編、物理学編の3部作となっており、それぞれの物語には4~5人の女性科学者が登場します。科学の世界で活躍している女性が数多くいるにも関わらず、その功績がほとんど知られていない事を残念に思った作者が、子供たちに「科学の世界は広く開かれている」ということを教えたいという想いから出来あがった絵本となっています。

science-wide-open-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • 絵本(製本版)
  • 学校用セット

などが用意されています。

No.5 – The Mines of Light

the-mines-of-light

プロジェクトページ:The Mines of Light
目標金額:75,000ドル
支援総額:121,166ドル(162%達成)
支援者数:505人

「The Mines of Light」は、映画の脚本などを手掛けるArif Shah氏と、SF小説のイラストなどで著名なOscar Chichoni氏がタッグを組んだファンタジーアドベンチャー3部作です。主人公の王子が暮らす王国はある時、自然災害により暗闇に包まれてしまいます。王子は古代より伝わる秘宝の地図を発見し、それが王国に光を取り戻す「the mines of light」であると信じ旅に出ます。しかし、宝の地図が山賊の頭の娘に奪われ、ストーリーはダイナミックに展開していきます。子供だけでなく大人も楽しめる見ごたえのある絵本に仕上がっています。

the-mines-of-light-1

リターンには、

  • 絵本(製本版)
  • デスクトップアイコン+スクリーンセーバー+Facebook用カバー写真
  • アートポスター
  • 物語の旅の地図
  • 本に支援者として名前を掲載
  • シリアル番号と作者のサインが付いた限定本

などが用意されています。

No.6 – The Princess Who Saved Herself

the-princess-who-saved-herself

プロジェクトページ:The Princess Who Saved Herself
目標金額:15,000ドル
支援総額:111,759ドル(745%達成)
支援者数:3,063人

「The Princess Who Saved Herself」は、米国の映画監督であり漫画作家でもあるGreg Pak氏とアメコミなどで活躍されている漫画家の宮沢武史氏がタッグを組んだ絵本で、歌手のJonathan Coulton氏の曲「The Princess Who Saved Herself」を題材にしています。女性の社会進出が進み活躍する女性が増えている時代背景を踏まえ、女の子らしい女の子のストーリーではなく、行動力溢れる女の子のストーリーをこれからの世代に贈りたいという想いが込められた作品になっています。

the-princess-who-saved-herself-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • 絵本(製本版)
  • The Princess Who Saved Herselfの楽曲(MP3)
  • ステッカー
  • 宮沢武史氏のイラスト集

などが用意されています。

No.7 – My First Science Textbook

my-first-science-textbook

プロジェクトページ:My First Science Textbook
目標金額:4,500ドル
支援総額:103,461ドル(2299%達成)
支援者数:2,236人

「My First Science Textbook」は、No.4で紹介した「Science Wide Open」と同じ作者が子供たちに化学を楽しんでもらうために書いた絵本です。絵本は3部構成となっており、日常生活の中で体験することと化学がどのように関わっているのかを分かりやすく紹介しています。子供の化学に対する好奇心や探究心を高め、また絵本を読み聞かせる親も化学のことに理解を深めてもらいたいという想いが込められた作品となっています。

my-first-science-textbook-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • 絵本(製本版)
  • 作者のサイン付き絵本
  • 学校用セット
  • 電話かSkypeで作者とチャット
  • 作者とのランチ会

などが用意されています。

No.8 – Norbert & Lil BUB Picture Book

norbert-lil-bub-picture-book

プロジェクトページ:Norbert & Lil BUB Picture Book
目標金額:30,000ドル
支援総額:102,162ドル(341%達成)
支援者数:1,795人

「Norbert & Lil BUB Picture Book」は、犬のNorbertと猫のLil BUBを主人公とした冒険ストーリーです。困っている動物たちを助けるというミッションを持って地球にやってきたBUBと、世界中を笑顔で一杯にするというミッションを持ったNorbertが出会い、お互いに協力しながらミッションを遂行するという内容になっています。“fighting like cats and dogs.”(犬猿の仲)という言葉があるように、相容れないと見られている動物が互いに協力する姿を描くことで、人間もお互いの違いを乗り越えて協力し合うことができるというメッセージを伝えています。

norbert-lil-bub-picture-book-1

リターンには、

  • 絵本(製本版)
  • ピンバッジ
  • Tシャツ
  • アートプリント
  • 作者のサイン入り蔵書票
  • 本に支援者として名前を掲載

などが用意されています。

No.9 – Wollstonecraft

wollstonecraft

プロジェクトページ:Wollstonecraft
目標金額:4,000ドル
支援総額:91,751ドル(2294%達成)
支援者数:2,936人

「Wollstonecraft」は、1826年のロンドンが舞台となっており、主人公の2人の女の子は世界初のコンピュータプログラマー「エイダ・ラブレス」とSF小説の創始者と言われる「メアリー・シェリー」をモチーフにしています。彼女たちの知性を活かしながら様残な問題を解決し、宝石を盗んだ犯人を捕まえるという内容で、数学、科学、歴史、文学の要素が詰まった冒険ストーリーに仕上がっています。

wollstonecraft-1

リターンには、

  • 絵本(電子版)
  • 絵本(製本版)
  • ポストカード
  • 作者おすすめのSF小説
  • Tシャツ
  • サイン入りイラスト画
  • ストーリーに新しいキャラクターの追加+命名権

などが用意されています。

No.10 – The Whatamagump

the-whatamagump

プロジェクトページ:The Whatamagump
目標金額:80,000ドル
支援総額:86,682ドル(108%達成)
支援者数:1,100人

「The Whatamagump」は、愛らしいモンスターが主人公で、ベストフレンドである7歳の小さな女の子の助けをもらいながら大きな問題を克服していくハートフル冒険ストーリーとなっています。通常の絵本はペンやパソコンでイラストを描きますが、この絵本ではミニチュアを作成して撮影しながら作っており、非常に手の凝ったものになっています。

the-whatamagump-1

リターンには、

  • 絵本(製本版)
  • 絵本の音声ファイル(ナレーション+曲)
  • 本に支援者として名前を掲載
  • 撮影で使用したミニチュアのアイテム
  • クリエイター達とビデオチャット
  • 支援者のためのオリジナルソング
  • 支援者のためのプライベートコンサート

などが用意されています。

如何でしたでしょうか?今回ご紹介した作品の中には無名のクリエイターの方や、絵本製作が初めてという方もいらっしゃいます。しかし、知名度がないにも関わらず数千万円を超える支援を集めることに成功しています。もちろん知名度や実績、作品の素晴らしさは支援者にとって支援するかどうかのバロメーターになるでしょう。

しかし、支援者はそれだけを見ている訳ではありません。クリエイターの方の情熱や作品に込められた想いも見ているのではないでしょうか。日本でも、もっと多くのクリエイターの方がクラウドファンディングに挑戦し、新しいチャンスを掴んで頂けることを楽しみにしています。