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クラウドファンディングのメリット・デメリット

ドリームレイジングCAFEのマスターです

近年、クラウドファンディングが新しい資金調達方法として注目を集めています。国内クラウドファンディング市場は数百億円規模に達しており、モノづくりやIT、飲食、ファッション、音楽、アート、映画、ゲーム、社会事業など様々な分野で利用されています。

もし、あなたが「アイデアを実現したい」と考えているのであれば、クラウドファンディングの活用を考えるべきです。なぜなら、クラウドファンディングはあなたの成功チャンスを最大化できる非常に優れたソリューションだからです。そこで今回は、なぜクラウドファンディングが優れているのかを理解するために、クラウドファンディングのメリットついてご紹介したいと思います(デメリットについても後述します)。

クラウドファンディングのメリット

1.誰でも利用しやすい

クラウドファンディングは、これからビジネスを立ち上げる方や創業間もないベンチャー企業、スモールビジネスを営む方にとって非常に利用しやすい資金調達方法です。例えば、代表的な資金調達方法である銀行融資と比較すると以下のような優位点があります。

  • 創業年数が若く信用力の低い企業は銀行から融資を断られる可能性が高くなります。それに対して、クラウドファンディングは規模や実績に関わらず誰でも平等に資金調達の可能性があります。
  • 銀行融資は事業計画書や返済計画書の作成、担保・保証人の評価など煩雑な手続きが必要です。それに対して、クラウドファンディングの手続きは非常に簡単で専門知識など必要ありません。
  • 新規性の高いビジネス、ニッチなビジネスなど将来性・成長性の予測が難しいビジネスは銀行から融資を断られる可能性が高くなります。それに対して、クラウドファンディングはアイデアに共感が得られれば資金調達は十分に可能です。
  • アイデアを実現できたとしてもビジネスが上手く行くとは限りません。クラウドファンディングは銀行融資のように資金の返済義務がないため、キャッシュフローのリスクを最小限に抑えることが出来ます。

2.アイデアの検証ができる(テストマーケティング)

どんなに時間とコストを掛けて製品やサービスを開発したとしても、市場に出して計画通りに売れるとは限りません。クラウドファンディングでアイデアやプロトタイプを見てもらうことで、。例えば以下のような目的でクラウドファンディングを利用することが出来ます。

  • 製品の本当のターゲット層はどのような人達なのかを知る。
  • 製品のどこが気に入ったのか、どれくらいの価格なら購入してもよいかなど、消費者の心理を知る。
  • 消費者の声を集めて製品の改良につなげる。

3.PRにつながる

クラウドファンディングはECサイトで物販するのとは異なり、製品やサービスをアピールすることはもちろんのこと、動機や背景・経緯、体験なども織り交ぜて、より魅力的なストーリーをユーザーに伝えることが出来ます。ストーリーはユーザーの心を動かし、あなたの製品やサービスを特別で記憶に残るものへと変える力を持っています。

そして、あたなのストーリーに共感したユーザーがソーシャルメディアなどで情報をシェアし、あなたの存在をより多くの人に拡めてくれるでしょう。また、人に伝えたくなるストーリはメディアの関心も高く、Webサイトや新聞などへの掲載といったパブリシティ獲得につながるケースも少なくありません。

4.ファン層を拡げることができる

クラウドファンディングはモノを売るだけのオンラインショップではありません。支援者と想いを共有し、目標に向かって突き進んで行くエキサイティングなイベントです。クラウドファンディング期間中はソーシャルメディアなどを通じて支援者と交流を深める絶好の機会となります。

支援者との継続的な交流が信頼関係を育み、支援者はあなたを積極的に支援してくれるファンとなってくれるでしょう。そして、クラウドファンディング終了後も、ロイヤルカスタマー(優良顧客)として長期的にあなたのビジネスの成長を支えてくれるでしょう。

5.ビジネスチャンスが拡がる

クラウドファンディングは一般消費者だけでなく、バイヤーやビジネスパートナー、銀行、投資家など様々なステークホルダーに対してアピールする場にもなります。クラウドファンディングでの成功実績は大きな信頼を生み出し、販路拡大や業務提携、新たな資金調達など多くの利益をもたらしてくれるでしょう。

クラウドファンディングのデメリット

1.プレゼンテーションに結果が大きく左右される

例え、あなたの製品やサービスが優れた特徴を持っていたとしても、それを魅力的にプレゼンテーション出来なければ支援を集めることは難しいでしょう。動画や写真、文章を使ってストーリーを伝える「ストーリーテリング(storytelling)」のスキルが要求されます。また、B2Bビジネス向け製品など一般消費者から共感を得にくいものは、クラウドファンディングで支援を集めることが難しいという点にも注意が必要です。

2.労力をかけてプロモーションする必要がある

クラウドファンディングでは、プロジェクト実行者が主体的に動いてプロモーションしなければ支援は集まりません。プロジェクト期間中は常に状況をチェックし、臨機応変かつ迅速に計画を立ててプロモーションを行っていく必要があります(ソーシャルメディア上で支援を呼び掛ける、イベントを開く、ビラを配る、メディアにプレスリリースを送る等)。

また、プロジェクト実施期間中のおよそ1ヶ月~2ヵ月間は、プロモーション以外にも日々の情報発信や支援者とのコミュニケーションなど様々なタスクが発生しますので、クラウドファンディングは決して楽な作業とは言えません。

3.事業計画の妥当性を検証できない

銀行や投資家から資金調達する場合、資金調達の過程で事業計画の妥当性や合理性を厳しくチェックされ、ビジネス面・法律面・財務面で有益なフィードバックをもらうことができます。一方、クラウドファンディングでは事業計画のチェックといったプロセスはありませんので、資金調達に成功してアイデアはカタチに出来たけど、事業計画の欠如によりビジネスに失敗するという事態に陥り易くなります。

4.アイデアを盗用されるリスクがある

クラウドファンディングでは、アイデアをインターネット上に一般公開しますので、第三者にアイデアを盗用されるリスクがあります。知的財産権の保護が必要なものは、プロジェクト開始前に自ら対策を講じる必要があります。

最後に

クラウドファンディングは素晴らしい資金調達方法ですが、必ず資金調達に成功するわけではありません。失敗することも多いでしょう。しかし、早い段階で失敗を経験することは決して無駄ではなく、その後の成功の近道になるはずです。新しいことにチャレンジしたい方は、ぜひクラウドファンディングの活用を検討してみてはどうでしょうか。

クラウドファンディングを始める前のチェックシート

クラウドファンディングを始める前に確認しておきたいポイントをチェックシートにしました。クラウドファンディングはスタートが肝心です。しっかりと準備を整えてプロジェクトを開始しましょう。

あなたのアイデアを簡潔にまとめて30秒以内に説明できますか?その説明を聞いたユーザーはあなたのアイデアに興味や好奇心、共感を持ちますか?

あなたのアイデアはユーザーにどのような価値を提供できますか?なぜそれがユーザーにとって価値になるのか客観的に説明できますか?

あなたのアイデアを説明する時に、ビジュアル要素を使って表現することはできますか?(ビジュアル要素はユーザーの理解を手助けします)

あなたのアイデアのターゲットユーザーはどのような人か明確化されていますか?

あなたは支援者を集めることができる有効な手段・ネットワークを持っていますか?

あなたはソーシャルメディア上にプレゼンス(存在感)を持っていますか?(例:twitterのフォロワーがたくさんいる・facebookの投稿に多くの「いいね」がつく 等)

あなたは必要な資金調達額を算出していますか?リターンの原価、リターンの配送コスト、消費税、クラウドファンディング事業者に支払う手数料は考慮されていますか?

あなたは支援者へのリターン(返礼品)を5種類以上用意することができますか?そのリターンは支援者にとって価値があるものですか?

人々の話題になるような特色のあるリターンを用意することができますか?ありきたりなリターンばかりになっていませんか?

あなたはクラウドファンディングを成功させるために、時間と労力を惜しみなく使うことはできますか?

あなたの周りには支援者集めを手伝ってくれたり、企画・運営を手伝ってくれる協力者はいますか?