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クラウドファンディングで知っておくべき正しいプロジェクトの進め方

ドリームレイジングCAFEのマスターです

前回の投稿でクラウドファンディングを始める前の事前準備のポイントをご紹介しました。

関連記事:【クラウドファンディング講座#4】成功するための事前準備の5つのポイント

今回はその続きで、プロジェクトをスタートしてから支援を集めるまでのプロジェクトの進め方についてご紹介したいと思います。

1.プロジェクトをスタートする

ステップ1.Eメールリストを分類する

前回の投稿に従って事前準備を行っていれば、あなたは既に見込み支援者を集め、多くのEメールアドレスを持っているはずです。まずは集めたEメールアドレスを特定のグループごとに分類しましょう。プロジェクト期間中に見込み支援者に対してメールを一斉送信する機会が多々ありますが、全員に同じメールを送るよりも、グループ毎に最適化したメールを送った方がより大きな効果を得ることができます。以下に代表的な分類方法を4つご紹介します。

地域

あなたがプロジェクトが特定の地域に関わるものであるならば、その地域に馴染みがある人とそうでない人で分類することを検討しましょう。その地域に馴染みがある・土地勘がある人(居住者など)にはローカルな話題を盛り込んだり方言を使って口調を変えてみる、そうでない人には背景も含めて分かり易く丁寧に説明するなど工夫ができるはずです。また、用意したリターンの中にイベント開催などの地域限定のものがある場合は、グループごとにアピールするリターンを変えてみましょう。

性別

男性と女性は違う生き物だ、という言葉をよく耳にしますが、男性と女性ではコミュニケーションの仕方が異なることは珍しくありませんし、価値観が違うということもよくあります。男性と女性で口調を変える、メッセージの内容を変える、メール内で使用する画像を変えるなどの工夫をしてみましょう。

年齢

性別と同様に20代前半の学生層、30代~40代の会社員層、50代後半以降の中高年層のように年齢の違いによっても価値観や消費行動は大きく変わって来ます。特に中高年層はインターネットに不慣れな方も多いため注意が必要です。年齢によってメッセージの内容を変えるなどの工夫をしましょう。また、あまりお金のない若い世代にはリーズナブルなリターン、比較的お金を自由に使える世代には高いリターンをアピールしてみると良いでしょう。

関係の深さ

頻繁に交流がある人、たまに交流がある人、ほとんど交流がない人のように関係の深さによって分類してみましょう。頻繁に交流がある人にはフレンドリーな口調でストレートに支援をお願いしたり、あまり交流がない人にはなぜ支援が必要なのかを誠実・丁寧な口調で説明してセールス色を弱めるなどメッセージの内容を工夫してみましょう。

ステップ2.限定公開を行う(ソフトローンチ)

プロジェクトがスタートしてからの数日間は、多くの支援を集めてプロジェクトに勢いをつける非常に重要な期間です。この期間でどれだけ多くの支援を集めることができるかがプロジェクトの成功を左右すると言っても過言ではありません。そこで、まずはソフトローンチを行いましょう。ソフトローンチとは、一般公開する前に限られた人に対して公開することを表す言葉で、ここでは親しい友人など支援してくれる可能性が高い人たちに対してプロジェクトのプロモーションを行うことを意味します。

ソフトローンチを行った方が良い理由としては、あなたのネットワーク全てに一斉に拡散を行うより、まずはソフトローンチで確実に支援を集め、その後で残りの人達に拡散した方が支援が集まり易くなるからです(支援が集まっているプロジェクトはユーザーの興味を引きつけたり、信頼感を与える心理的効果があります)。

(左)ソフトローンチなし(右)ソフトローンチあり

ソフトローンチではイベントやパーティーなどを開催すると、支援者との関係をより深めることができ、その後の支援やソーシャルメディアでのシェアにつながりやすくなります。

ステップ3.一般公開を行う(パブリックローンチ)

ソフトローンチで十分な支援を集めることができたなら、あなたはコミュニティから社会的信用を得られたという証です。次は多くの人にプロジェクトをプロモーションするフェーズになります。ステップ1で作成したEメールリストをもとにメールを一斉配信していきましょう。併せてFacebookやTwitterなどに支援を呼び掛ける投稿を行いましょう。

一般公開時のFacebookの投稿サンプルその1

一般公開後は、継続的に状況を投稿するようにしましょう。投稿の際は動画を使うなど、より多くの共感が得られるように工夫してください。

一般公開時のFacebookの投稿サンプルその2

継続的に投稿することはプロジェクトの認知を高め、新しい支援を呼び込むことにつながります。

2.スタートダッシュの勢いを維持する

あなたはスタートダッシュに成功し、最初の数日間で目標の40%程を達成することができました。しかし、多くのプロジェクトはここから失速します。スタートダッシュ・ラストスパートと同様に、その間の期間の勢いを維持する施策も重要です。ここでは手軽にできる3つの方法をご紹介します。

方法1.コメントに返信する

如何なるビジネスにおいても顧客とのコミュニケーションが重要であることと同じように、クラウドファンディングでも支援者とのコミュニケーションは重要です。支援者の中にはプロジェクトページのコメント欄にコメントを残したり、Twitterでツイートしてくれたり、Facebookであなたの投稿にコメントしたりシェアしてくれる人がいます。そのような人達に対して、誠実に対応するようにしましょう。

プロジェクト期間中は常にプロジェクトページやソーシャルネットワークに注意を払い、支援者とコミュニケーションするようにしてください。そうすることで支援者はあなたの評判を多くの人に広めてくれるアンバサダー(自発的に情報発信する熱心なファン)となってくれるでしょう。

方法2.プロジェクトページの情報を更新する

ソーシャルネットワークだけでなくプロジェクトページも支援者に情報を発信する重要な場所です。プロジェクトがスタートした後も定期的に更新情報をアップするようにしましょう。支援者は投資家であり、支援した後もプロジェクトのことを気にかけています。あなたはそれにしっかりと答える責任があるということを忘れてはいけません。そして、しっかりと情報を発信することがあなたの信頼性・透明性を高め、支援者との関係をより深いものにしてくれます。

更新情報のサンプルその1

更新情報のサンプルその2

方法3.支援者に感謝を伝える

支援してくれたり、ソーシャルメディアでシェアしてくれた人達に対して感謝の気持ちを伝えましょう。EメールやFacebook、Twitter、プロジェクトページなどでそれぞれの支援者に対してメッセージを送るなど、心のこもった対応を心掛けてください。支援者全員に対して感謝を伝えることがあなたの評判を高め、プロジェクトを活性化させる一番シンプルで大切な方法です。

ありがとう投稿のサンプル

3.メディアにアプローチする

スタートダッシュに成功し順調に支援を集めることができたら、プレスリリースを打ってメディアに取り上げてもらえるように働きかけましょう。一回目のプレスリリースで興味を持ってもらえなかったとしても、50%達成、75%達成、100%達成のように節目ごとにプレスリリースを打てば興味を持ってもらえる可能性が高くなります。継続的にプレスリリースを打つようにしましょう。

プレスリリースのサンプルを以下に示しますので参考にしてみてください。

プレスリリースのサンプル

4.ストレッチゴールを設定する

ストレッチゴールとは、当初の目的を達成するために立てた目標金額よりもさらに上に設定する第2、第3の目標金額のことです。典型的な例としては以下のようなものが挙げられます。

  • ゲーム開発プロジェクト:ストレッチゴールを達成した場合にボーナスステージを追加
  • デジタル機器開発プロジェクト:ストレッチゴールを達成した場合にオプション機能を追加
  • 映画製作プロジェクト:ストレッチゴールを達成した場合に新しいキャストが登場

プロジェクトのゴールを複数のステップに分け、ステップをクリアするごとにより魅力的なものになるように設計することで、支援者のモチベーションを維持する効果が期待できます(次のゴールを達成するために追加で支援したり、支援を他の人に呼び掛けたりしてくれる)。

ただし、ストレッチゴールを設定する場合は以下のことに注意してください。

  • ストレッチゴールによって製品やサービスにしっかりとした価値が加えられること(ただお金が欲しいなど自分都合はNG)。
  • 費用をしっかり見積り、ストレッチゴールによって製作資金が不足しないようにすること。また、製作スケジュールに大きな影響を与えないこと(支援者へのリターン提供が遅延するのはNG)。
  • 後から支援した人が得をするなど、支援者の間で不公平感が出ないようにすること(支援者全員にメリットがあるようなゴール設定が望ましい)。

Eメールやソーシャルメディアを利用して支援者から製品やサービスに対する意見・要望などもらい、それをもとに現実的なゴールを設定すると良いでしょう。

ワンポイントアドバイス

典型的なストレッチゴールは目標金額に応じて設定しますが、その他にもFacebookの「いいね」の数に応じて特典を追加するという方法も効果的です。ソーシャルネットワークへの情報拡散を促すことで、新たな支援者の獲得につながります。

例)
250いいね – 全てのリターンにワンドリンク無料券を追加
500いいね – 全てのリターンにデザート一品無料券を追加
1000いいね – 全てのリターンに20%OFFクーポンを追加

5.ラストスパート

開始直後と同様に終了間近も非常に重要な期間で、支援を大きく伸ばす絶好のチャンスです。この期間を有効に活用しましょう。

1週間前

ソーシャルメディアやプロジェクトページに更新情報を毎日投稿しましょう。あなたのプロジェクトに掛ける情熱を見せることがさらなる支援を呼び込みます。動画を使って直接メッセージを伝えるとより効果的です。

1週間前投稿のサンプル

48時間前

ここから終了日までが最も支援が集まりやすい期間です。支援者およびまだ支援していない人全員にリマインドメールを送りましょう。ここでは全員に同じメールを一斉送信するよりも、手間は掛かりますが一人ひとりに個別にメールを送った方が良いでしょう。

(Eメールのサンプル)
●●様
こんにちは。ドリームレイジングCAFEの片山です。

寒い日が続きますが如何お過ごしでしょうか?
この時期イタリアでは「ヴィン・ブルレ」という
砂糖やシナモン入りホットワインがよく飲まれます。
体が芯から温まり風邪予防にもなりますので、ぜひご自宅でお試しください。
作り方はこちらです → https://cafe.dreamraising.jp/xxxxxxxxxxxxxx

さて、今回は現在私が挑戦しているクラウドファンディングの終了が
残り48時間となりましたのでメールさせて頂きました。
●●様をはじめ多くの皆さまからのご支援により、
第一目標の200万円を達成することが出来ました!
本当にありがとうございます。
現在第二目標の250万円に挑戦しており、
あと15万円という所まで迫っております。
何とか第二目標をクリアし、皆さまと喜びを分かち合えればと思いますので、
お力添えの程宜しくお願い致します。
お知り合いの方に以下のURLをシェアして頂けるだけでも大変助かります。
https://www.dreamraising.jp/projects/xxxxxxxxxxxxxxxx

24時間前

いよいよ本当に最後のラストスパートです。FacebookやTwitterにこまめに投稿し、終了までのカウントダウンをサポートの方々と一緒になって盛り上げましょう。特にTwitterを使ってリアルタイムに実況するとライブ感が伝わり雰囲気を盛り上げることができます。この日ばかりはお仕事を忘れてクラウドファンディングを楽しみましょう!

Twitterのリアルタイム実況のサンプル

最後に

如何でしたでしょうか?結構大変だなーと思われた方も多いかと思います。確かにクラウドファンディングで成功するということは決して簡単なことではありません。しかし、ここで得られる経験や支援者との信頼関係は、あなたのその後のビジネスに大きな恩恵をもたらすでしょう。失敗を恐れずにいろんなことにトライしてみてください。